もう引退された先輩が、占いを始めて間もない頃のことでした。
その先輩は電話占いをやっていたのですがそこに、「今発売中の宝くじ、一等の当選番号を占って欲しい」という電話がかかってきたのだそうです。
そういったものは受け付けていなかったため先輩は、「宝くじ番号はわかりません」とお伝えしたのですが相手は、「わざわざかけてやってるんだから占え!それでなければ電話代返せ!」と譲らなかったとのこと。
（この当時電話占いは通話料金が鑑定料金として課金されていくというものでした）
あまりにもしつこいのと、電話の口調に恐怖を感じた先輩は、適当な番号をでっち上げてお伝えしたそうです。
そうしたところ今度は「その番号が発売されているところを教えろ!!」
ちょうど周りには人がおらず、すっかり困ってしまった先輩はたまたま目に入った旅行雑誌を見て、「●●県の×市付近です」と言ったとのこと。
それを聞くなり電話は切れてしまったそうです。
先輩はそれからずっと、苦情の電話がかかってきたらどうしようと悩み続けたそうですが、結局その電話の主からは一度もかかってきませんでした。
あの後本当にそこにいったのか、諦めたのかはわからず。
申し上げておきますが、当たる宝くじの番号なんて占いようがありませんし、番号がわかったところでそれがどこから発売されるかもどうしようもありません。
また、良い占い師さんはくれぐれも先輩のまねをなさいませんよう。