親類が少し変わった仕事に就くと、あれこれ鬱陶しい興味を示す人がいるものです。
Jack2号も例にもれず、そういう親類がいまして、何かあるとすぐ占いを求めてきたりして鬱陶しい思いをしていました。
そしてある時期、ちょっと客足が遠のいて苦しい時期があったのですがその時に、どこから聞きつけたのかこの親類Aが、「客を連れてきてあげたよ」と、自分の親の知り合いだというご夫婦を連れてきたのです。
本命はもちろん自分の占い(をタダでJack2号にしてもらうこと)。
その方はオマケといった感じでした。
それでもせっかくきていただいたので「占って欲しいことはないですか」、とお尋ねすると、旦那様の方が「そうだなあ・・」としばらく悩んだ後で。
「畑をやってるんだけども、今年は豊作になりますかね」
えっ?
家族のこととか老後のことじゃなくて?
畑?
内心ずっこけたのですが、やらないわけにもいかないので何とか頑張って占いました。
そのご夫婦はお金を払うとおっしゃったのですが、Aは最初からお金を払う気なしで帰ろうとしていましたし、その方々にだけ支払わせるのも失礼だと思い、「また請求書を送らせていただきますので」とお帰りいただきました。
そのあともAからの「タダで占って」攻撃は続いたのですが、そのころには客足も回復しており、当然お金を払ってくれるお客様優先でしたので、プライベートの時に電話がかかってきても無視していました。
それからしばらくして、お店の方に大きな段ボール箱が。
差出人はあのご夫婦でした。
畑が豊作だったのでそのお礼として、野菜を送ってこられたのでした。
畑のことを占って欲しいと言われたのは初めてだったのでビックリしましたが、貴重な経験になりました。
これを読まれたからって、占い師にムチャ振りはなさらないようお願いします。
野菜は後でスタッフがおいしく(ry